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月23日の戯曲

旅の最終日。
リュウとトモは、プラタート・シー・ソンラックへと続くマン川沿いの道を歩くことにした。この道は、古くからダーンサーイの人々が通ってきた道である。 彼らは、8時に到着する。
花を持ってきている。 この花々には、彼らや他のみんなが自分の人生から手放して、水に流したいと思うことが託されている。
みんなの行く末に、残しておきたくないことを声に出して言いながら、次々と花を川に流していく🌸

それから、リュウとトモは、ナーガの橋を渡り歩いて行く。

彼らはこの7日間の旅に思いをめぐらせている。
辿り着いたところ、出会えた人々、話してきた様々なこと…… 

そして彼らはついに、お互いにそれぞれの道を進む時がきたと悟る。
別れを告げるかのようにお互いの目を見つめ、そしてリュウとトモは別々の方向に歩いて行く。

あとには、広々とした田んぼ、風、太陽、風に揺れる葉の音だけが残る。

ここから
さほど遠くない空に、蝶がひらひらと飛んでいる🦋


マン川沿いの道:
https://maps.app.goo.gl/jU2efZ44kGYZ25nD6?g_st=ic

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